"讃美歌312番"
2015年 04月 01日
車の音がしない山林は、散歩に集中できるので犬にも人間にも優しい。
休日は大学の陸上部の子達が走っていたりするが、
平日はのんびりと山を散策する人が時折通りがかる程度。
風の匂いを嗅ぎながら・・・
森林の音に耳を傾けながら・・・
誰も聞いていないだろうから、思いっきり声に出した。
時々yamatoが不思議そうに私の顔を見上げる。
こーころのなげきーをー♪ つーつまずのべてー♪
なーどかはおろさーぬー♪ おーえるおもにをー♪
いーつくしみふかーきー♪ とーもなるイエスはー ・・・!?
イエス・・・?
あれ?これ讃美歌だ・・・
思い出しながら歌い切ったら、なんか気持ちがすーっとした。
不思議な力だ。
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いつも素敵な音色をありがとう。
この方にお会いしたのは初めてではない。
初めて山の中で見つけたとき、「ウォッ!ウォッ!」とyamatoが小さく唸った。
もし聞こえたら失礼と思い、私はその場をすぐに立ち去った。
山の中でとても綺麗な音色を奏でていた。
この日はyamatoも一緒に音がする方向を眺めていた。
そして、その高い音色に柴犬のツンと立った耳が右に左に動いていた。
一見殺風景に見える景色だが、草木の芽吹く様子は元気がもらえる。
ここ数日、散歩時間が長かったから今日はゆっくり眠れるといいね・・・